おすすめ出版物

井上書院刊「アメリカンハウススタイル」

掲載日1997 年 12 月 25 日

アメリカンハウススタイル「本書は非常に読みやすく、有益かつ興味深い情報に満ちた書である。随所にわたって魅力的な工夫がなされ、フェデラル様式、イタリアネイト様式、スパニッシュ・ミッション様式等、アメリカ各地の建築の歴史を作り上げている諸様式が意味しているものを一挙に知ることが出来るようになっている。」ディビッド・ガラード・ロー(「スタンフォードホワイトのニューヨーク」の著者)

 

 

 

本書翻訳のきっかけ

「日本では建築歴史や建築様式教育がされていないことが、資産形成できる住宅が供給できない原因である」と、戸谷英世(HICPM理事長)は考え、洋風建築様式を正しく分かり易く学べる本を求めて米国、英国、カナダの書店を探し歩いたときに出合ったのが、この本であった。

読んだ後で、全ての洋風建築様式が簡単に説明できるような錯覚を覚えた。しかし、実際この本を読んでからも分らないことばかりで、デザインの本を何十冊も購入して学習したが、あまり力はつかなかった。

5年後、偶然書店でこの本に出合い、3分の1ほど読み進んでから、以前購入した本であることに気付き、自宅の書架の中にあるのを探し出した。もう一度読み直したところ、私のデザインに対する知識が増えていた分だけ、この本への理解が進んでいることに気付いた。やはりとてもよい本だと思って、日本の関係者に紹介する事にした。

本書の利用効率を高めるために

本書の特色は、デザインの担っている歴史文化をしっかり説明していること。もう一つは異種類の平面図を基に約100種類のオーセンティック(本物)デザインによるファサードを線画として提供していることである。本書の出版では、図版を重視しなかったため、デザインを理解する上で失敗であったと思ったので、HICPMでその図版だけを「アメリカン・ハウス・スタイル図版&解説」として刊行しているが、期待通り「利用価値が高い」という評価が得られている。

発行に当たり、用語集のようなものを図版で付けようと考えて、原書にはなかった資料であるが、デザインを学ぶ人のために解説をつけた。また、アメリカンハウススタイルに大きな影響を与えている「イギリスの住宅デザインとハウスプラン」という出版物も刊行している。

本書の全体構成は以下の通りである。

第1章  アーリーコロニアル様式(アーリー・ニューイングランドコロニアル様式、アーリー・サザンコロニアル様式)

第2章  コロニアル様式(イングリッシュコロニアル様式、ダッチコロニアル様式、スパニッシュコロニアル様式、フレンチコロニアル様式)

第3章  ジョージアン様式(ニューイングランド、中部大西洋地域、南部地域)

第4章  ヤング・リパブリック様式(フェデラル様式、ネオクラシカル様式)

第5章  エマージング・ネイション様式(グリークリバイバル様式、ゴシックリバイバル様式)

第6章  ピクチャレスク様式(スイス・コテージ様式、イタリアン・ビラ様式、イタリアネイト様式、イタリアンルネサンス・リバイバル様式、エキゾチック・エクレティック様式、セカンド・エンパイヤエー様式、ビクトリアンスティック様式、クィーン・アン様式)

第7章  パレイシアル・パレス様式(ロマネスク様式、シャトーエスク様式、ボザール様式、チューダー様式、セカンド・イタリアンルネッサンス・リバイバル様式、ネオクラシカル・リバイバル様式、)

第8章  インディジェネアス様式(シングル様式、プレイリー様式、クラフツマン様式)

第9章  レミニッセント様式(アーリー・コロニアル・リバイバル様式、ダッチコロニアル様式、エリザベス様式、スパニッシュ・ミッション様式、プエブロ様式、スパニッシュ・コロニアル・リバイバル様式、モントレー様式、フレンチ・ルーラル様式)

第10章  モダンムーブメント様式(モダン様式、インターナショナル様式、ライト様式) 一般的な住宅様式

第11章  新奇さと分岐への道

 

用語集:1.アメリカンホームの住宅各部名称 2.木構造 3.装飾・模様 4.アーチ 5.ドア(扉) 6.ウインドウ 7.ステアケース(階段) 8.オーダー(コラムとエンタープラチャー) 9.ルーフ(屋根) 10.住宅各部デザイン 11.エクステリア(外壁)


トラックバックURL:


コメント投稿




powerd by デジコム