「戸谷さんのこの著書は、私の体験と共通する問題意識から、北米と日本の住宅文化比較論を系統的に取り上げて展開している。共感するところが非常に多い。比較の側面は3つある。第1は住宅それ自体のコミュニティデザインであって、特に北米のオープンプランニングの優良性を上げている。第2はコミュニティに問題で、北米における自然な住み分けの現象に積極的な評価を与えている。第3は住宅生産システムの日米優劣論である。」(京都大学教授巽和夫「アメリカの家日本の家」推薦の言葉から)
この本は日本の住宅とアメリカの住宅の「住宅文化比較論」として纏めたもので、これまでに私が書いた本の中で最もたくさん(10,000冊以上)読まれた本です。
この本は1980年代に、政府主導で取り組まれた「輸入住宅」推進の時代に、私は政府が勧める取り組みを、神戸市住宅供給公社が神戸西神ニュータウンで最初に取り組んだプロジェクト「SVビレッジ」に輸入建材を納品する会社の役員をし、その後、KIHF(神戸インターナショナルハウジング゙フェア)を神戸市と民間4社共同で取り組んだ。
KIHFでは、米国とカナダの多数の建築家、デザイナーらと協力して、モデルホーム10棟13戸を建築したが、その住宅の設計施工を通して、日米の住宅設計の文化的な相違を知ることが出来た。
Ⅰ アメリカの住宅デザイン
1.コストダウンを図れなかった「輸入住宅」の魅力
2.「ネグリジェ」住宅への批判
3.オープンプランニング
4.プライバシーを尊重した住宅
5.健康な生活を実現する取り組み
6.フォーマルな空間の復活
7.プライベート空間の演出
8.創意工夫を生かせる住宅
Ⅱ 住環境とライフスタイル
1.コーポラティブからコンドミニアムへ
2.戸建住宅のコンドミニアム
3.ランドプランニングと住宅地の値打ち
4.日本のコミュニティ、アメリカのコミュニティ
5.豊かな地縁社会
Ⅲ 住宅生産を支える社会システム
1.都市防災と木造住宅
2.ファイアーコンパートメント
3.北米の工法と日本の工法
4.木造耐火建築物
5.建築現場の工場化
6.建築現場の仕事
7.住宅の価値とライフスタイル
8.住宅建設の担い手
9.豊かさを実現する建築生産
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