ビルダーズマガジン

ビルダーズマガジン第114号

掲載日2006 年 2 月 15 日

bm114特集記事建築法規を守らない行政・司法・立法

耐震強度偽装事件を考える

姉歯一級建築士が構造計算をごまかして、建築基準法に違反した危険なマンションの建設に手を貸した、ということで、刑事告訴され、裁判で有罪が確定し、目下、刑に服している。姉歯の妻は自殺し、事件が政治家と行政官のスキャンダルになるという追及をした民主党の永田議員は、『ニセメール事件』」に引っ掛かって議員辞職をし、自殺に追い詰められた。

国(行政と立法)は、建築基準法と建築士法を改正して、行政権の強化を図り、外郭団体の事業を拡大して、OBの就職環境を拡大した。司法は、行政法的専門知識の欠如を暴露して、行政庁の犯罪を問題にせず、無権利者の姉歯に全ての責任を押し付けた。

2.表紙の言葉:アメリカンハウススタイル

--ライト様式 : フランク・ロイド・ライトは、生活者の生活様式を重視し、住宅の立地条件を生かした住宅を提唱した。

3.アメリカ版ハウスプラン

--伝統様式の中の新しいデザイン

4.特集記事 建築法規を守らない行政・司法・立法  耐震偽装事件を考える

(1)姉歯一級建築士は建築確認担当者の無能を周知していて、計算過程をごまかして建設業者の利益を高める構造計算をやっていた。(2)そのことを知っていて、多くの設計事務所が「姉歯を使うことで安く工事のできる設計業務を「売り物」に設計業務を請け負い、(3)ヒューザーなどのマンション業者は、違反を承知で、姉歯を使った設計事務所に設計を依頼した。(4)日本建築センターをはじめ日本ERIなどの指定確認検査機関は、違反容認を売り物に確認検査業務を受注してきており、耐震偽装に関しても、姉歯の違反は承知で確認済みも検査済みも交付してきた。(5)東京都も国土交通省も、直接確認検査事務をやってはいないが、違反が行なわれ、その違反を容認することで業務の受注拡大をやっていたことを知っていた。

--姉歯自体は、建築司法上も、建築基準法上も、耐震偽装事件の設計者でもなければ工事監理者でもない。全て法律上の設計者がいて、その元で業務をしており、それらの法律上の権限ある者を姉歯自体支配する立場にはなかった。指定確認検査機関や特定行政庁が、建築基準法どおりの審査をやっていれば、このような事故は発生するはずはない。建築基準法の役割は、違反をして不正利益をあげようとする業務を未然に発見し、阻止するものである。行政が、不正利益を建築基準法違反で得ようとしている悪質業者を幇助したことで発生した事件である。

--不正利益を得ていた業者は、外郭団体の会員になり、会費を納めて役人OBの給与負担をし、政治家の政治団体の会の委員になり、事件化したときのもみ消し政治献金をし、野党の幹部及び国土交通大臣を含む政治スキャンダルになろうとしていた。『ニセメールだ』という指摘を、何故時の総理大臣が発信したかといえば、身に覚えがあったからというしかない。その法律上の問題整理と事件の相関図とを本特集で明らかにした。

10.Cross Culture

--ノグチ・ミュージアム : イサム・ノグチの芸術作品の包括的展示場の紹介

13.Americann News Pin Board

--カトリーナその後 : FEMAの提唱する近隣住区

14.新コンストラクション・マネジメント講座 第17回

--総合経営研究所内部のカラクリ

15.不況期対策 NAHBの経験に学ぶ住宅建設業者体力増強講座 第83回

--リモデリングの営業販売 『成功する9つの段階』

16.NAHB技術講座 第11回  コミュニティづくりの理論と技法

--ニッチマーケット(隙間産業)  消費者の嗜好

18.建築法規講座 第8回

--構造安全性の確認

19.カナダのオリジナルな建築 第45回

--「ベビーブーマー」(団塊世代)」により変形する住宅市場 (1)

20.書籍注文書と編集後記


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