
サステイナブルハウスとはなにか
「サステイナブルハウス」とは、住宅が経年しても、資産価値が維持され続ける(サステイナブルな)住宅のことを言います。そのためには、その住宅自体が街並みとして維持され続けるサステイナブルコミュニティに建っていることが必要な条件になります。
HICPMでは、サステイナブルコミュニティとしての望ましい単位は、「向こう3軒両隣」、または「共用庭を囲む6戸」の集団的な住環境であると考えています。
サステイナブルハウスの4条件
サステイナブルコミュニティを形成するサステイナブルハウスの条件は、以下の4つです。
1.家計支出に見合った負担で購入できること : アフォーダブル
居住者の年収の3倍以下(住宅ローンが年収の2.5倍以下)で取得できる住宅価格
2.住宅の資産価値が経年しても維持されること : バリュアブル
歴史文化により形成された空間文化(形態と意匠)で造られた懐かしさが感じられるデザイン
3.ライフスタイルの変化に順応できること : フレキシビリティ
ライフステージとともに変化する世帯の変化や生活様式の変化に容易に対応できる住宅
4.資源を大切にし、経済的に無駄が少ないこと : グリーン
使用する建材と労務が最小限で、さらに維持管理費が最小限、かつ安全で健康的な住宅
サステイナブルハウスの技術開発の歴史
日本の住宅価格が米国やカナダと比較して高いのに、工務店の利益は少なく、職人には低い賃金しか支払えないため、米国とカナダに学ぶことから開発が始められました。
NAHBによるCM(建設業経営管理技術)の普及により、日本より2.5倍高い米国の住宅生産性と、カナダのCMHCによる「ホーム2000」でのフレキシブルハウジング技術開発を取り入れました。
HICPMが、1999年に名古屋国際木工機械展において、消費者ニーズに応えることのできる工務店の取りくむべき住宅(販売価格1000万円)を、サンピアホーム(上地木材)の協力を得て開発し、発表しました。
サステイナブルハウスのモデル設計には、米国の戦後の住宅産業を築いた「レビットハウス」の考え方を踏襲し、住宅のエンベロップ(外殻)面積を最小限にし、使用材料と労務費を最小限にし、「ムリ、ムダ、ムラ」の最小限化を図る建築計画を開発しました。
サステイナブルハウスの実績
サステイナブルハウスは、故成瀬大冶(HICPM副理事長)の自宅をモデルホームとして実験を行い、それを元に名古屋国際木工機械展でサステイナブルハウス(常滑市)を建設しました。その後、HICPMでは一色建築事務所・大阪(成瀬副理事長)が中心となって、「サステイナブルハウス・ホームプランシステム」を創設し、工事用の設計図書の供給を始めました。
HICPM会員を中心とした取り組み
HICPMの工務店の取り組みとしては、茨城県牛久市のウイングホーム(元HICPM理事、板東社長)で、最初の工務店として実践できる「サステイナブルハウス(セントラル空調付き高気密高断熱)」(1000万円)を建設しました。その後、現HICPM理事、アービスホーム(宮崎県・谷口社長)、西日本ホーム(大分県・高倉社長)、神戸ガーデンハウス(兵庫県、岩本社長)、ロッキー住宅(埼玉県、大熊社長)を始め、各地で取り組んでいます。
CMを学習するサステイナブルハウスに向けて
サステイナブルハウスは、工務店がCM技術を実践し、経営体質の向上を目的にしていましたが、多くの工務店は、サステイナブルハウスプランで供給された設計図書を使って住宅を建てることと勘違いして、経営体質の改善なく脱落していきました。サステイナブルハウスを通してCMを学ぶことで経営体質が向上できるのです。
HICPMホームプランに向けての発展
サステイナブルハウスをこれからの工務店経営で、より有効に使ってもらうために、これまでにHICPM会員が取り組んできた優れた実績をもとに、新たに「HICPMホームプランシステム」(別の欄で紹介する「HICPMホームプラン」)として展開することにしました。
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