ホームプランシステム

HICPMホームプランシステム

掲載日2009 年 4 月 13 日

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「注文住宅」と「創作住宅」

消費者は自分自身の希望する住宅を、「注文住宅」と呼んでいます。消費者の思いを建築家に頼めば、世界に二つとない消費者独自の「創作住宅」を設計してもらえると思っています。「創作住宅」は、建築家の「創作住宅」であって、消費者の「注文住宅」とはいえません。

消費者は、「自分のニーズ」を正確に建築家には伝えられない

消費者は自分のニーズを建築家に説明しても、そのニーズを建築空間のイメージとして建築家に伝えることは不可能です。建築家の理解したものは、消費者の考えを建築家の持っているイメージと同じであると勝手に考えているもので、消費者の描いているイメージではないのです。建築の形と意匠で構成されるデザインを具体的な図面としない限り正確には伝わらないのです。そのため、設計者と施工者という専門家の間の意思伝達にも建築工事には設計図書が必要となるのです。

「注文住宅」は「絶望の結果」設計作業が完了する

注文主である消費者は、自分の話したことは、すべて自分の思ったとおり建築家に伝わっていると勘違いしています。建築家は、自分のやりたいと思える要求しか聞いていません。そのため、作成された設計図書を見て消費者は満足しません。そこで手直し作業が始まりますが、消費者のニーズ自身も必ずしも具体的ではないため、建築家から見れば、要求が話の都度変わるように思い、消費者の方も建築家は要求に応えようとしないと感じます。その結果、工事が始まってからも、工事が終わってからも、変更が繰り返されます。双方が疲れてあきらめたとき、設計作業は中止されます。

ウィリアム・モリスの「注文住宅」 ”レッドハウス”

ウィリアム・モリスは、オックスフォード大学で建築を学びました。しかし、友人のフィリップの方が優秀な建築家でしたので、彼に設計を依頼しました。モリスは、彼の住宅に対する希望を伝えるために、フィリップと一緒に、2年間掛けてフランスのゴシック建築を調査し、彼の考えているイメージを具体的な建築の形態と意匠を一緒に確かめることで建築主としての意思を伝えました。

「衣食住」に「必要な技術」と「注文の仕方」 : ホームプランシステム

「衣食住」は、誰でもが享受するものですが、その生産には、高い専門技術が必要になります。専門技術は、専門家によって専門分化していて、一人の専門家のやれる範囲は限られています。専門家は、自分の仕事を社会的に分かるようにしておいて、その技術を必要な人に提供しています。その専門家としてできる技術を、「モデル」や「メニュー」という形で社会的に示し、消費者に選択してもらうことを「注文」と言います。住宅の注文をメニューを使ってやる方法が、「ホームプランシステム」です。

 

HICPMホームプランシステム

このシステムは、次の「5つの構成」から成り立っています。

1.HICPM会員がこれまで建設して来たサステイナブルハウスの実績の中で、優れている設計事例をもとに、「一般的な家族構成」と、正しい歴史文化に根ざしたデザイン様式に修正したものです。

2.消費者は選択したホームプランに、本書で紹介されている建築材料を仕様レベル「松、竹、梅」に合わせて選択し、それをもとに建築工事費の見積概算ができるものです。

3.工務店は消費者が選択したホームプランに基づく合理的な資材と労務を使用できる設計図書を、2×4工法でも、在来工法でも、工務店が希望する方法で格安な価格で提供します。

4.工務店が必要な確認申請書用の設計図書、構造計算書、その住宅に使用する安価で、正確な材料輸送を保証した建材の供給を行います。

5.消費者がそのホームプランをもとに世帯構成やライフスタイルに合わせて変更を希望するときは、「サステイナブルハウスの4原則」に適合する範囲での設計変更作業を、有賞で安価に行います。

 

HICPMホームプランシステムの稼動

HICPMホームプランシステムは、本年9月末を目途にシステムを稼動することにしており、建築業界誌「建築知識」を出版しているエクスナレッジ社が「HICPMホームプラン集」の製作に取り掛かっています。当面10000冊を出版して、全国の書店で消費者に直接手にとって見られるようにする予定です。

 

HICPMホームプランの活用

消費者による活用

消費者が、一般書店でHICPMホームプラン集を購入し、または、工務店から貸与して、それを家族全員で、生活にあった住宅を選定し、概算見積りをし、必要な場合には設計変更をすることができます。

工務店による活用

工務店は、消費者に最も的確な方法で注文住宅を選定してもらえます。その上、合理的なは方法で建築材料の選定をしてもらえるため、営業が効率的に行えるようになります。

建築材料業者による活用

建築材料業者は、使用する材料を消費者に効率よい選択をしてもらう事により、受注を集約化することができ、安い価格で販売しても十分な適正利益を得ることができます。

 

HICPMホームプランの特性

HICPMホームプランシステムは、中小零細な地場の工務店が、HICPMホームプランシステムを活用することで、住宅生産の規格化、非標準化、単純化を進め、それを共通化することで、ムリ、ムラ、ムダを最小限にして、消費者、工務店、材料供給業者全てに利益をもたらすものです。欧米では、このホームプランシステムが、消費者の資産価値を形成する住宅供給を可能にしています。


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