メールマガジン第362号(7月27日)
皆さんこんにちは、
猛暑は住宅問題の一つ
連日猛暑が続いています。老人の屋内での死亡も増えて、お気の毒な限りです。住宅性能表示をやっている国土交通省からのコメントはありません。ジャーナリズムも国土交通省に取材をしようとは考えません。国土交通省からはこのような事態に対してどのような住宅政策を実施しているのかという説明もありません。誰も政府の政策を信用していないからです。
半世紀目に、私が投票した人に議席が
今年の参議院選挙で、多分、私が社会人になって投票した人の中から、初めて当選者がでました。一人は参議院全国区民主党から立候補していた前田武志さんです。前田さんは現在の国会議員の中で「国民が住宅により資産を失っていることを残念に思っている」方で、私達がこれまで進めてきた取り組みに協力し合える人として、今回の投票となったものです。先日秘書の三好さんがご挨拶にこられて色々意見交換を致しました。
東京都選挙区では、公務員に対する税金の無駄を省くために賃金の見直しを強く求めている「みんなの党の議員」を選びました。
公務員の退職金は国債で支払え
私は10年ほど前に、建設省の住宅局から副官房長にまで昇進した上野公成さんにお願いしたことを三好さんにもお話しました。その時代、日本は国債乱発で、国家の借金が急拡大しているときでしたので、「日本の公務員(国会議員、中央官僚、地方公共団体)の退職金は、全て国債で支払うことにしたらどうか、そうすれば、政治家及び行政担当者全員が国債の価値を落とさないように、もっと真剣に国債のことを考えることになる」という話しをしたことがありました。
そのときの上野副官房長の反応は、あまりにも突飛な話ということで、上手く対応することが出来なかったようで、「面白い提案だが、難しいなあ」と言っていました。私は、その提案は決して難しくはなく、国債で退職金を受けても現金化は楽にできるし、特別に公務員の皆さんがその提案に反対する理由はないと考えていました。
それ以来10年近く経ちますが、まだその提案を捨てきれないままです。その間、私は多くに人にその提案を打ち明けてきましたが、提案を聞いた人は殆どその場限りの対応では、全面支持でしたが、それで終わっています.
公共事業にリースホールドを
今回、三好さんには、「退職金の国債払い」という、以前上野公成さんへの提案に加えて、これも長年口にしてきたことですが、「公共事業用地はリースホールド(定期借地)で行い、公共事業の支払いは国債で行う」という提案を聞いてもらいました。
国家が財政危機にあるとき、借地にすれば、土地代(支出)を使わなくて済めば、それだけ財政はラクになるはずです。
一方、土地所有者にしてみれば、単に土地関係税(固定資産税、都市計画税、相続税)という税の支払いを義務付けられている土地を、「地代という利益を生む土地」に変えられるわけですから、リースホールドによる公共事業に反対する理由はありません。
不動産は「負債」でそれを「資産化する」方法
不動産を資産と思いがちですが、その資産としての意味は、破産などで清算事務を行う場合、その不動産が売却して利益が生まれたときに資産になるだけのことで、土地に対して支払いを義務付けられている税を支払っていなければ、土地を保有することは、その債務を弁済する義務を負う負債でしかありません。その負債は、土地をリースホールドにして、負債を上回る賃貸料を得られるようにしたら、資産に転換できます。国家が公共事業用地を税負担以上の高い賃貸料で借り上げることができれば、地主の負債を帳消しにすることになるわけです。
沖縄の米軍基地はリースホールド
この二つの提案に、三好さんは興味をもってくれましたが、一過性に終わらないといいなあと思ったところです。沖縄の普天間基地の問題も、あの米軍敷地は高いリース代によって国が借り上げていることで、沖縄の地主も沖縄自体の経済も助かっている面が大きいことも経済の事実として知らなければなりません。私達が沖縄の借地問題を経済の現実として考えたとき、その仕組みは日本の公共事業にそのまま適用できることに気付くはずです。
淡路市議会議員の自己研鑽
昨日は、淡路市会議員の竹中議員が上京し、地方財政の勉強に大学の公開講座を受講にこられました。津名町の町議会議員時代から4期16年の期間を市民に正しい判断をすることができるように情報を公開してきたことが、「彼が市民から支持される議員」という評価になっていると思います。その間のことを知っている人は、彼の成長が「継続は力」を実践してきたことであることを教えられました。
学んで実践すること
竹中さんほど市民の目線で市の政治を見ようと考え、実践してきた地方議員に、私はこれまでで会ったことがありません。彼は、HICPM=GKK研修企画の海外及び国内研修企画に最も多数回参加し、世界の最上級の住宅開発を見学し、それを何とか淡路で実現しなければと考えています。そのためには、「小さく産んで大きく育てる」ことを、「先ず自分から始めよ」と竹中さん自身のもっている土地建物を工夫して、HICPM理事の建築家の力を活用して出来る取り組みから始めています。昨日もその関係の話をしにこられました。
8月定例「三種の神器」セミナーが開催されます
この暑い夏にも拘らず、第1木曜日の定例セミナー「3種の神器」(8月5日)には、数人の参加者がお集まりになるということで、その準備を始めています。このセミナーのキーワーズは、「住宅、土地、住環境、住宅価格、リースホールド、資産、資産管理、土地の資本化、住宅地経営、居住者階層、所得水準、ライフステージ、ライフスタイル、マスタープラン、アーキテクチュラルガイドライン、CC&RS、HOA」等です。
知識を少しでもお伝えるということは、それだけ大変なことでもありますが、その作業を通して、私自身が何を伝えようとしているかをあらためて自覚するようにしています。今回は、どのような受講者がこられるのか、その関心は何処にあるのか、受講してくれて勉強になったと感じ、実践への力となることのできるか、それを考えながら、準備を進めております。
バベルの塔の建築は言葉の統一
これまでのセミナーでも、これらの用語の解釈、理解が人によって大きく食い違っているため、同じ言葉を使いながら、全く違った理解しかできないということが起こっていました。しかも、難儀なことに、私が説明している内容は、私自身が実際に見聞した経験を具体的に思い浮かべながら、その内容を説明しているのですが、それを聞いている人の多くは、実物も、その写真や書籍による説明すら受けたことがないという人の場合、私が伝えようとすることが伝わらないという問題があります。写真、図、など具体的な五感で捕らえることができるようにすることが大切であると考え、セミナーでも映像を多く取り入れることにしています。
学ぶ努力と伝える努力
8月と9月とは、基本的に同じテーマを扱いますが、その内容は参加者のご関心に合わせて、内容は事例を変えてお話しすることにしていますので、受講者には別の講座とお感じになるようなセミナーとなると思います。ご参加なさる方には、できるだけ多くの問題を持参され、講師である私を立ち往生させることを楽しみにしてやってきてください。私は世界で実践されている経験をベースに技術移転をしていますので、多分多くの問題に対してお答えすることができると自信を持っていますが、できないところは私の学習の課題という事でこれからの楽しみになります。私自身、技術移転の効果自身が、「私のチャレンジ」になっています。
戸谷英世
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