メールマガジン

メールマガジン第420号

掲載日2011 年 9 月 5 日

メールマガジン第420回(9月4日)
皆さんこんにちは
「荻浦ガーデンサバーブ」威容を発揮しています
㈱大建(糸島市)で進めている「荻浦ガーデンサバーブ」は、いよいよモデルホームの建設を直前に控え、「開発目的を絞った計画推進」のために、松尾社長をはじめ、最初の住宅産業へのチャレンジとは思えないほどの熱意を持って、会社を挙げて団結力を発揮し、社員の力が全て有効に働いています。そのため、社員の創意工夫が事業全体に生かされて、驚くほど事業が豊かに広がっています。
この取組みを見ていると、既存の住宅産業の怠慢というか取り組みの弱さを痛感します。㈱大建のホームページでもその様子を見ることができます。
この取組みに関心を寄せてこられた北陸ツーバイフォー建築協会が、来週には、福井県下での3ヶ月前の「サステイナブルコミュニティの実現」の理論学習に引き続き、その実践編として、GKK・HICPMの「オンザジョブトレーニング」として当地を訪問することになります。日本で何処まで実現できるかを学ぶ絶好の機会で、このような取り組みを、住宅産業界の要請があれば,HICPMとしても推進してまいりたいと考えています。

ビオトープを取り入れたエコロジカルな環境とAC(エアコン)
今回は、HOAの組織を日本の地方自治法(第260条の2)で定めている地縁団体との関係で、HOAを国内の法律上どのように整理するべきかという検討をしました。今回はHICPMが纏めた「超長期優良住宅地経営管理マニュアル」からもう一段階実践的にすすめた検討で、税金問題を解決する鍵を握るものです。
それと合わせ、ビオトープを中心に据えて創りあげた「水と緑で覆われた微小地形での環境」に、次のような住宅性能向上策を総合的に取り入れました。それは、
①    アイシネンを利用した高気密構造・高断熱、
②    アルミの反射板を利用した高遮熱構造
③    断熱型枠を利用した高蓄熱層
上記3技術により、周辺気候に対して5-7度の温度差の優れた環境を形成することができ、標準仕様としてエアコンを入れなくて無十分であることが分かりました。
車やエアコンが現代の社会に普及してきた過程を考えてみると、それはお金を使って豊かさを手に入れるというGDP中心の生活だったわけです。お金を使わないで豊かさを享受するためには、頭脳を使って豊かさを実現する方法を考えないといけません。エアコンや自動車は、豊かさの象徴のように考えてきた考え方そのものを見直す取組みが世界の先進工業国の進んだ考え方です。
日本は長く北から南まで繫がっている国で、寒冷地から亜熱帯までいろいろな地域があります。安易にエアコンに依存するのではなく、それぞれの地域の気象条件、地理、地形を考慮に入れ、人工的な環境づくりと合わせて、緑による炭酸同化作用、気化熱、地熱など、その土地に適した住環境を造ることが求められます。
大建では気象庁の観測データを3年間集めて検討し、住宅購入者の立場に立った検討をしました。住宅を販売する立場から、住宅を購入する人の立場に立って、車やエアコンを考え直すことが必要になっています。

法治国を尊重した「遵法事業」展開
㈱大建は、松尾社長が先頭に立って欧米の先進事例を見聞して回り、それを大建の取り組んでいる事業環境に取り入れることを実施してきました。㈱大建を悩ませてきたものは、行政の前例主義というか、能力のない公務員が、法令もよく読めず、経験主義に頼って権力を乱用し、結果的に真面目な意欲的な取組みを妨害していることでした。
日本で事業を延ばしていくためには、日本国が腐っても法治国であるから、法治の原点に立って事業に取り組むことが事業を拡大する基本となります。泥棒や政治家、役人たちも実際は法律違反をやっても、「法解釈では適法である」と主張しています。
法律を遵守することが法治国家の基本です。これまでも㈱大建が住宅産業界でよい仕事を拡大するためには、「合法的な仕事の実践」にこだわって、適法な仕事であって経済的な合理性を発揮する計画を立案していくことを取り組むことをすすめてきました。

現代人が求めている「クオリティオブライフ」
これまでと社会経済の方向が逆転しているため、価値観がこれまでとは違っていることをまず認めないと住宅購入者の立場で仕事をすることはできません。住宅購入者が求めているものは、高い品質の生活(クオリティオブライフ)です。それを大量消費時代から資源有効利用型にするためにどのようにしなければならないかを住宅産業界も考えなければなりません。
GKKとHICPMが毎年のように訪問しているフライブルクや、私の娘家族が生活しているとライデン(オランダ)を見ていると、衣食住教育を小学校から取り入れ、多くの成人は市民農園をライフスタイルに取り入れているといった具合に、日本社会の近未来を考える良い機会のような気がします。人びとは自転車中心の生活し、身体の健康とお財布の健康の両方によい生活を追及しています。クラインガルテンを生活の中に取り入れ、安定した生活基盤を建設しています。アグリカルチュラルアーバニズムの発生がオランダということも分かるような気がします。

近畿能力開発大学校のワークショップ
先月中旬に実施したニューアーバニズム・サステイナブルコミュニティの実現の理論編をもう一歩進め、今週は9、10日の2日間、ニューアーバニズムによる住宅地開発の設計のワークショップをすることにしました。
住宅地と住宅とを有機的に計画するニューアーバニズムの計画技法は、実際に具体的な事例で検討してみるとその取り組み方が理解できます。
これまでHICPMに相談があった都市開発の小規模なもの(8戸から14戸)程度の開発を、密度を高めてそれでいて恒久的な公園空間を生み出すというものです。これまでも工藤建設(横浜)によるガーデンヒルズ(6戸)、アサヒグローバル(四日市)による泊山崎ガ-デンテラス(19戸)というHICPMがコンサルタント契約をやって実現した計画と同様な計画ですが、現在進行中の㈱大建による「荻浦ガーデンサバーブ」(18戸)の経験をさらに発展させた計画事例を検討することにしました。
ニューアーバニズムの計画により、従前までの建設戸数に比べ、50%から100%多くの住宅を計画するとともに、徒歩中心の欧米並の都市型住宅を計画します。この計画を進める上での最大の関心はコストカットです。年収の2.5倍以下の住宅ローンを組むことで購入できる住宅地計画の検討作業ですので、2日間のうち1日だけでも時間をとってご参加され、どんな技術を使うのかをご覧になられたらよいと思います。
参加希望の方は、近畿能力開発大学工田島教授(090-9714-5598)宛てお問い合わせください。

個人セミナーにもご参加できます
ヨコハマのTBS興産が開発した高級住宅地披露山で住宅設計の仕事をしていらっしゃるO氏(当会の会員)が、以前HICPMの月例セミナーに参加したいけれど、仕事の関係で週日は参加できないので、月1回でよいから土曜日にCMと「三種の神器」のセミナーを個人教授としてやってくれないか、という希望が出されました。「去るものは負わず、来るものは拒まず」というHICPMの基本方針で、一人を対象に始めたセミナーは、もう15回を越えていると思います。最近は千葉のH氏(同じく当会会員)、+HICPM(HICPMの成果を普及する団体)の岡田さん(会員)が参加され、結構議論も弾んで楽しくやっています。
内容はCM(コンストラクションマネジメント)と「ニューアーバニズムによる三種の神器による住宅地経営管理」の2本です。最初の6回はCMの理論学習でしたが、現在はいろいろなトピックを中心に実践的な取組みの検討をすることにしています。
メールマガジン同様、1ヶ月間には驚くほど多くの問題に取り組む関係で、いつも新しい問題を検討し、3時間(2時から5時まで)の時間はすぐに消えてしまいます。
どなたでも参加できますので、ご希望の方は、開催日やセミナーのやり方などお問い合わせください。参加費用は資料代コミで5,000円です。
(NPO法人住宅生産性研究会理事長 戸谷 英世)



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