メールマガジン

メールマガジン第427号

掲載日2011 年 10 月 23 日

メールマガジン第427号(10月23日)
みなさんこんにちは、
福岡の㈱大建による「荻浦ガーデンサバーブ」のモデルハウス2戸の構造躯体が立ち上がり、アイシネンの吹きつけとドライウオール工事の石膏ボードの貼り付けが半分完成した段階で、関係者見学会が実施されました。あいにく10月22日は雨混じりの天気でしたが、関係者の気分の盛り上がりで、会場は活気が満ちていました。モデルホームの前面には、地下貯水タンク貯水量100トンの工事中で、2700平方メートルの開発地全体を公園にして、微小地形の気温を操作する大実験が九州大学との共同研究で取り組まれています。

大都市東京ではヒートアイランド現象で、真夏日の都心は、一般の東京郊外部の市街地と比較して4-5℃くらい高くなるため、過大な冷房は不可欠です。荻浦ガーデンサバーブでは,雨水を地下浸透させ、ビオトープと住宅地全体を公園にし、炭酸同化作用と気化熱の作用で、真夏日には微小地形の気温を2-3℃引き下げられます。さらに、断熱型枠を使った半地下空間を囲う人工地盤の蓄熱と、アイシネンによる外壁断熱、アルミシートによる屋根・小屋裏遮熱により、屋内気温を外気より3-4℃引き下げることで、真夏日に程度室温を5℃引き下げられると見込んでいます。その結果、HVAC(冷暖房空調)の不要な住宅地を造っています。

「高気密工断熱により、北欧のように1年365日室温一定」といった寒冷気候地の方法を、温帯気候の国に適用する狂った人工環境管理をするのではなく、春夏秋冬の季節の気温の変化を楽しみながら生活する方法を選ぶべきです。福岡県のような、この地方で極度に暑く、寒い季節でも、寒冷地とは基礎条件が違い、着物の調整で若干の温度調節で済ますことは不可能ではありません。そこで、樹木の炭酸同化作用、緑陰の形成、地下の恒温性(年平均13-15℃)地下の貯溜水の循環で、局部的な温熱調整で、耐えられるような環境を造るなどのパッシブ温熱環境の形成という技術の取り組みをしてきました。それにより住宅所有者の経済的負担を軽減します。

都市全体を、中国の風水の基本理念で計画した「荻浦ガーデンサバーブ」は、歴史文化を一杯詰め込んだ住宅地であり、恒久的に経営管理する99年リースホールドによるこの開発は、今後日本中の大きな関心を呼び研究対象になることは間違いありません。
HICPMが開発計画のコンサルタントをして、国土交通省による第一回長期優良住宅街造りで認定された横浜の「ガーデンヒル」や四日市の「泊山崎ガーデンテラス」で積み残したニューアーバニズムを実現するための多くの問題を、㈱大建の事業で意欲的に取り組んでもらいました。

ジョルジュ・オースマンの「都市を公園にするという理想を実現すべく、それを都市計画に取り入れたハワードの「ガーデンシティ(田園都市:公園都市)」の都市計画理論が、約110年の歳月を経て、ニューアーバニズムとして世界の都市づくりをリードしています。英国のハワードの都市から、現代のニューアーバニズムによる街造りと、環境都市フライブルクで学んだことを荻浦ガーデンサバーブでは取り入れて、「人間の絆を大切に下町が姿を現し始めました。この計画に関係して、この実現の夢は、着実に現実になりつつあります。

住宅を購入者が、住宅により資産形成ができる「欧米の常識」を実現する夢を㈱大建の社長以下社員一同の知恵と努力の成果として実りを結ぼうとしています。英国のガーデンシテイでは、住宅を取得して20年で、購入時価格の4倍、30年で6倍という大きなキャピタルゲインが生まれています。そうなりますと、より大きなキャピタルゲインを目指して、リースホールドによる住宅地経営は、フリーホールドに移行し、現在では、レッチワースガーデンシティでもハムステッドガーデンサバーブでも全体の90%はフリーホールドに移行しています。

しかし日本のように地価下落(キャピタルロス)が今後長期的に継続すると見込まれる国では、住宅購入者が土地を持つことは、資産を失うことを意味しています。そこで、「荻浦ガーデンサバーブ」では、住宅購入者が損をしない英国のガーデンシティが開発されたとおりの99年リースホールドではじめることにしました。このことにより地価下落のリスクや損失の発生を、住宅購入者にしわ寄せしないことにしています。㈱大建では、住宅購入者の年収の2.5倍の住宅ローンで住宅購入ができるように様々な工夫をしており、住宅購入者に確実に「売買差益」を保障できるように、住宅地経営管理を「三種の神器」により実施することにしています。

周辺の130年もの歳月が住民によって守り育てられてきた裕福な農村集落の景観と相乗効果を上げるべく、和風のデザインを基調に計画されたこの住宅地の建設に、周辺住民は好意を持って見守ってくれています。この住宅地の計画理論はニューアーバニズムの計画理論を元にするとともに、中国の風水の理論を基本に取り入れています。日本で横行している風水は、易学は陰陽学、五行説などで理論化しようとしたもので、無数の例外をこじつけ説明による無数の派閥を形成している風水師たちの風水です。

㈱大建で採用した風水理論は、かつて朝鮮総督府が朝鮮支配のために調査研究した「朝鮮の風水」の研究成果に基づいて。「四神相応の地」に気(水のエネルギー)町を荒らさず、よどませず、ゆったりと町を豊かに潤して流れてゆくように計画し、天の父がわが子と愛するこの住宅地の「住宅を購入した住民」を、この住宅地を抱きかかえている地母の手の中において、そこに崑崙の地から雲を使って水の気(エネルギー)を運ぶ「山脈という龍」と、地上を「水という気」を運ぶ「河川の龍」とを適性に配置された地と選び、都市を開発するという技法です。

荻浦ガーデンサバーブでは、山脈に代えて住宅棟を四神相応(玄武、青龍、白虎、朱雀)の環境と、河川に変えて水路を造りビオトープという緑と水の流れを、穴から地下水を流出させ、住宅地全体を豊かに潤し、微小地形としての風水の理論に従った「気の流れ」を形成しています。崑崙の地の方向には、130年以上の農村文化を伝承している集落の文化景観があります。風水理論は、現代の人文科学としての都市計画理論や自然環境形成の生態学から見た都市計画理論と共通するものがあり、本計画では、フライブルグ(ドイツ)の水と風の流れを取り入れたヴォーバンの都市計画の考え方を参考にしています。

ニューアーバニズムによる「三種の神器」による住宅地経営とあわせて、単体性能に関しても、構造的に安全性の行き届いた人工地盤の上に、米国の木造耐火建築物として造られてきた高性能の機密、断熱、遮熱、蓄熱の技術を取り入れたタウンハウスで、目下わが国で取り組むべき課題を全て解決する取り組みとして作られています。
12月8日にはGKK=HICPMによるニューアーバニズムによる住宅地研修ツアーを計画していますので、是非この機会にご参加されることをお勧めします。
(NPO法人住宅生産生研究会理事長 戸谷英世)



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