ビルダーズマガジン

HICPMビルダーズマガジン第245号

掲載日2017 年 1 月 5 日

20170105181719_00001新年あけましておめでとうございます。予測不可能な年を迎えている実感をメディアは伝えています。その中ではっきりしていることは、日本の国民の生活は、年を追って厳しくなり、住宅産業を取り巻く環境はこれまでの経営方法では成り立たなくなってきたことです。欧米の住宅産業は、無理・無駄・斑を省き、販売価格を材料と労務費の原価と必要最小限経費に絞り込むCMの実践で、消費者の家計費支出に見合う住宅価格で住宅を供給し、「人類が滅亡するまで継続できる住宅産業」を育ててきました。

NAHB(全米ホームビルダー協会)との20余年の交流で教えられたことは、「ホームビルダーの広告宣伝塔はホームビルダーが建設してきた過去の住宅であり、営業マンは住宅を注文してくれた建築主である」ということでした。それらがしっかり機能していれば、ホームビルダーに広告・宣伝、営業・販売経費は必要なく、顧客は紹介客として得られるはずである。NAHBは「紹介客が70%以下のホームビルダーの経営が間違」といっている。ホームビルダーにとっての財産は、レピュテイション(評判)である。ホームビルダーの高いレピュテイション(評判)を知って注文に来てくれる顧客は、ホームビルダーの技術、知識、能力に高い評価をしてやって来て、、ホームビルダーの得意な仕事に敬意を表してくれるため、ホームビルダーの能力を十分発揮でき、良い仕事ができる。

建築の依頼主は生活の専門化であっても、一般的に住宅建築(設計・施工)に関する専門家ではない。
住宅建築の設計施工の専門家は、その「業」をするに必要な専門知識・経験を持ち、その知識・技術・経験を駆使し、顧客の満足を得ることができなければいけない。工務店は自己研鑽を励み、顧客の家計支出の範囲で購入できる価格で住宅を供給できなければいけない。そのためには、住宅の品質(デザイン、機能、性能)として顧客の要求する内容の設計・施工をし、その施工生産過程に介在する材料と労務の無理、無駄、斑を最小限にする技術を養い、実践する技術(CM)を体得しなければならない。

住宅は設計段階から住宅市場で売り手市場を維持できるよう経営管理し、適正な維持管理と修繕が行われる限り効用は維持され、住宅の価値は、その評価する時点での推定再建築費として計算される(欧米の不動産鑑定評価制度のコストアプローチによる評価)。住宅の機能と性能は文明水準に合わせて改良することが求められるが、デザインは歴史文化を伝承する限り、流行り・廃りに左右されない。建築主の思想を表すものが住宅のデザインである。住宅建築設計は形、装飾、建築詳細のもつ建築ボキャブラリーで建築主の建築思想を表現し、建築主に「わが家」の帰属意識のもてる歴史文化の担った住宅としている。工務店には建築主のニーズに応える住宅の使用価値(デザイン・機能・性能)を住宅購入者の負担能力で応える価値(経済価値)で供給する技術・技能を常に研鑽する業者だけが生き残れる。
NPO法人住宅生産性研究会は、CMや住宅デザインをとおし皆様のご研鑽をご支援します。

特集:フランクロイド・ライトの住宅

2.インターナショナル・アーツ・アンド・クラフツ

---ルイス・F・デイ:絵画装飾を施した陶器のお皿、1877年

3.カレントトピックス

---ドナルドトランプと不確実性の時代

4.若本修治のレポート

---失われた建築装飾のデザインの遊び心

5.ライトのユーソニアン

---サントップホームズ(ペンシルベニア州アードモア)

6.特集:フランク・ロイド・ライト・の住宅

---FLWによるプレーリーハウスからユーソニアン住宅提案を現代的な視点で再評価した。最も重要なことは、建築主の購買能力の範囲で設計するという極めて当然のことをこの偉大な建築家が実践したことである。

10.竹山清明の街並み講座

---バシリカなどヴィチェンツアの中心部でのパラディオによる建築群

11.澁谷政教の住宅によるワンポイント

---日米設計監理の違い

12.オランダ・アメリカ・日本の住宅(24)

---等価交換が徹底する工事代金と住宅金融

14。「聖域なき構造改革」第28回

---日本の住文化を破壊した日本の住宅政策

16.ア・フィールド・ガイド・トゥー・アメリカン・アーキテクチュア

---宗教建築

18.実践的CM(コンストラクションマネジメント)講座第30回

---ライトのジェイコブス邸とサステイナブルハウス

19.「街づくり教科書」講座

---都市計画と都市開発の基本的コンセプト

20.書籍注文/編集後記





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