ビルダーズマガジン

掲載日2017 年 6 月 7 日

20170607091648_00001本号の特集フィンランド:あるバーアールトの自邸と石の教会(テンペリアウキオ)

昨年、北欧(スウェーデン、フィンランド)を訪問しました。そこではコレクティブハウジングなどわが国でも紹介されている福祉の住宅政策の取り組みを見ることができました。米国におけるフェミニズム運動と同じ起源をもつウーマン・リボリューションの取り組みが産業革命期の世界の工業先進国で取り組まれ、日本の大正デモクラシーの時代、青鞜社(ブルーストッキング)運動が取り組まれました。その運動が住宅産業界では2×4工法を使ったバルーン工法の普及や英国におけるエベネザー・ハワードの「ガーデンシテイ」運動と結びつき、近代都市計画が進められました。

HICPMは、サステイナブル・ハウス・ホーム・プラン・システムを2000年に開発し、4年間に約1000戸程度の住宅をHICPM会員中心に供給し、その発展形として「サステイナブル・コミュニティの開発」を「住宅を取得することで資産形成を実現する」目的の住宅地経営の指導を行い、「長期優良住宅地開発(まちづくり)」(国土交通省)も評価した住宅地開発をHICPM会員2社〔アサヒグローバル株式会社:「泊山崎ガーデンテラス」と工藤建設株式会:「ガーデンヒル」が行い、その後、その発展形として「荻裏ガーデンサバーブ」の開発と経営がHICPM会員の下で行われてきました。

その理論と実践を通してHICPM会員が取り組む住宅地開発・経営が、住宅購入者にとって「資産形成を実現するものであるために、その理論と技術を明らかにするための調査研究を20年近く継続して行ってきました。その結果、発見した文書がハワードのガーデンシティの理論とその実践とのきっかけを作ったエドワード・ベラミーの『顧みれば』で発見しました。昨年は『顧みれば』の文献研究と、その理論が米国英国の住宅地開発に与えた影響を実証的に調査研究しました。

米国における最初のガーデンシテイである「フォレスト・ヒルズ・ガーデンズ」とそこでC・A・ペリーが生活し、「住宅を取得することで資産形成ができる住宅地な経営理論」としてまとめた「近隣住区論」(ネイバーフッド・ユニット)が、ラドバーン開発で実践され、戦後、英国で始まったニュータウンの経営理論となり、1975年以降のTND,サステイナブルコミュニテイ、エコロジカルタウン化お初に繋がり、1991年の「アワニーの原則」からニューアーバニズムに発展しています。

そこで実現しようとした住宅・都市がスウェーデン、フィンランド、デンマークと言った北欧諸国の住宅都市政策で取り組まれ、それらを見ることで、ベラミーが『顧みれば』で構想した都市が分かるように思いました。本号の特集はフィンランドの住宅・都市調査を通してみた「豊かな社会」を紹介することにしました。HICPMビルダーズマガジンの関連記事を一緒にご覧いただければと希望しています。

2.インターナショナル・アーツ・アンド・クラフツ

---リンドセイ・P・バターフィールド、織物のためのデザイン、1902年

3.カレントとピクス:現代のニューアーバニズム:

---「家事大革命」コレクティブハウス、クラフツマン様式のバンガロー

4.若本修治のレポート

---一戸建て住宅とマンション混在の街の問題とは

5.グラビア:本号特集関連

---アルバーアールトの自邸(アイノとアルバーアールト設計)

6。特集:フィンランド、アルバーアールトの自邸と石の教会「テンペラアウキオ)

---フィンランドの歴史・文化・生活を受け入れる北欧の建築は、建築学そのものの学習を人文科学(ヒューマニティーズ)として学ばないといけないことを教えてくれる。日本のようにスクラップ・アンド・ビルドによる使い捨てにする建築教育では理解できないものがある。今回の調査でどこまで踏み込めたかはわからないが、少なくともフィンランドの建築を理解するためには、この国の歴史・文化・生活を担うものとして過去、現在。未来をつなぐものとして住宅を考えないと理解することは難しいことが分かるはずである。その中のぢひょう的な建築としてアルバーアールトの自邸とアトリエ、ともう一つ岩の教会として世界の関心を集めてきた{テンペリアキオ」を紹介した。

10.竹山清明の街並み講座

---アマルフィ・どぅもの「天国の回廊」

11.渋谷征教の住宅デザインのワンポイント(56)

---都心に立つアメリカンスタイルの住宅(続き)

12.オランダ・アメリカ・日本の住宅(第29回)

---住宅地のセキュリティとの闘いの歴史

14.「聖域なき構造改革」(第33回)

---円滑化法の法令審査と行政処分の審査

16.ア・フィールド・ガイド・トゥーアメリカン・アーキテクチュアー(97)(98)

---公共建築と商業建築

18.CM(コンストラクションマネジメント)

---学習の原点に戻って(1)CMの目的を考える

19.「街づくり教科書」講座(8)

---日本と世界の都市計画制度との関係(第2回)

20.書籍注文補編集後記




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