「サスティナブルハウス」実施体制と実施内容


サスティナブルハウスとは

サスティナブルハウスのサスティナブル(Sustainable)とは、英和辞書では、「持続可能」という訳語が当てられています。これは、「放置しておけば持続される」ということではなく、その対象物(この場合「住宅」)を常に合目的に維持管理(take care)していくことによって、対象物は常にその価値を持続するということで「保続」という訳語が適当であるとも言われています。

 住宅は常にそこに居住する世帯のライフステージに対応した豊かなライフスタイルを享受するようにつくられ維持管理されることによって、その住宅の価値は持続されることになります。人々がその住宅の効用(使用価値)は十分高いと評価して入手しようと思えば、その住宅は市場において、売り手市場としての評価を受けられます。その評価は消費者(需要者)が手に入れようとしている住宅が具備している効用(使用価値)を、現在時点で実現するとすればどれだけの材料や手間など(それを経済では「労力」という)が必要とされるかという「推定再建築費」が取引価格として、住宅の価値を表すことになるのです。

 つまり、常に「推定再建築費」として評価され、物価変動に対しても安定した価格を維持し続ける住宅であるわけです。

 
サスティナブルハウスの設計


設計は住宅及び住宅地について、次の4点を重視する設計とする。

(1) アフォーダブル(支払い能力範囲  --- 年収の2倍を目標)
(2) バリュアブル (資産形成  --- 中古になっても価格が上昇)
(3) フレキシブル (高い生活順応性  --- ライフスタイルの変化に対応)
(4) ヘルシー   (健康・衛生性  --- ハンディキャップ対応も配慮)

その具体的な成果が、ホームプランブックの活用に向けての作業になる。


サスティナブルハウスの施工・工事監理

コンストラクションマネジメントそれ自体は施工者が担うものであるが、わが国の建設業者はコンストラクションマネジメントの技術を、これまで体系的に学習した例はないため、このプロジェクトでは、「実践的にプログラムとしてコンストラクションマネジメントを計画し監理することによって、従来までの施工と比較して、どれだけムリ・ムダ・ムラを省き、利益をあげれるか」を計画と実績の両面から明らかにしようとするものである。この成果は住宅建設業者の経営改善のための具体的なマニュアルづくりの作業になる。
 B棟 
A棟                               

A棟立面図

A棟平面図



B棟立面図


B棟平面図


 
サスティナブルハウス の資産価値

資産価値のある住宅の条件は、その住宅が経年しても、多数の住宅需要者のニーズに応えることができる効用(使用価値)を持っていることである。この効用(使用価値)は次の3要素である。

  1. 住宅市場でその住宅が資産として評価される尺度は、全額(価格)としてであって、その価格の大きさは、基本的にこの需要の原因となっている3要素を具備している住宅の現時点における推定再建築費に他ならない。
  2. サスティナブルハウスでは、世界中の住宅を調べてみて、資産価値の高い住宅の重要な条件は、3要素を実現する空間と材料と装飾のこの3要素が100年以上の長い寿命を維持する住宅において特に重要となっていることに鑑み、以下の内容を盛り込むことにした。

a)住宅空間は時代の空間要請に応えることができるようフレキシブルかつオープンであること

b)建築材料については、屋外材料はレンガ、瓦、石のような耐候性がつよい材料の使用が特筆される必要がある。屋内材料は木材、石膏のような屋内気候に一定の順応性をもち、加工や装飾性の高い材料の使用が卓越している。 このことから、サスティナブルハウスでは、外部にレンガ、瓦を使い、内部は石膏、木材を使うことを原則にする。

c)わが国のような高温多湿な気候の国においては、「徒然草」(吉田兼好)にあるように、夏の気候に対して快適であるように住宅は造る必要がある。そのためにAC(空気調和)は現代人にとっては絶対的に必要な設備である。

d)ACは、単なる温湿度調整だけではなく、住宅の屋内気候をヘルシーにするものでなければならない。そのためには、屋内での開放性燃焼機器の使用を制限して環境負荷を減らし、低維持管理コストで、ACの管理を行えるようにする。

e)屋内気候の合理的経済的な管理を実現するためには、住宅の外部での断熱が不
可欠の条件となる。

f)資産価値のある住宅の実現には、住宅の構造を温湿及び空気環境から安全にするため、外壁への通気や雨水や結露の排出が円滑に行えることが必要である。サスィナブルハウス では、ブリックベニアの採用により、この目的を実現している。

g)住宅の内装(造作装飾)には、木工機械を駆使した木工加工部品を使用し、木工家具や建具と一体となって価値ある住宅空間を演出する。

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