アーリサザンコロニアル・ダッチコロニアル

ニューサザンコロニアル サザン・ハウス

ニューサザンコロニアル サザン・ハウス

サログッドハウス(パージニア州ニューフォーク)

サログッドハウス(パージニア州ニューフォーク)

 


アメリ力に移住してきた人々のうち、 南部にやってきた人々の多くは、 タバコ栽培などによる経済的利益を追求する目的でやってきた人が多かった。そのため、 ヨーロッパの恒久住宅としての組石造(石造やレンガ造)を、 米国にやってきても造る者が多かった。これは開口部を小さくし、 外敵から守るという観点からも優れていた。欧米での屋外ドアの開きは必ず内開きになっている。これは外敵が力が強くドアーを引き開けようとした場合に、 力で抵抗しにくいのに対して、 内開きにすれば家具などを積み上げて押し開けにくくできるためである。

総2階建住宅(切妻)

総2階建住宅(切妻)

ダッチコロニアル(都市型) ・クロウステップゲーブル

ダッチコロニアル(都市型) ・クロウステップゲーブル

ダッチコロニアル(都市型住宅)

ダッチコロニアル(都市型住宅)


住宅は甚本的に入居者の家計支出で負担するものであるという考え方は、 ヨーロッパの昔からの共通認識である。18世紀初頭ドイツのシュワーベという人が「住居費の負担能力は所得が大きくなるほど大きく、 逆に所得が小さくなるほど小さくなる」理論(シュワーベの法則)を明らかにし、 その後その実証的研究が世界各地で実施された。その結果、住居費は、 持家のもてる者は、 その所得の20%、 借家にしか居住できない人は、 その所得の15%が適正負担で、 それより5%負担が大きくなると、 他の家計支出にしわよせしなければならなくなることが明らかにされた。 価格対面積(費用対効果)の最良の住宅は、 同じ床面積であれば、 外郭(英語で「エンベロップ」といい、 住空間を屋外から包む屋根、 外壁、 床)の表面積を最小にし、 住宅設計は規格化、 標準化、 単純化、 集約化することが欧米の常識になってきた。ここで示された住宅は例外なくこの原則によっている。

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